矢板打込み

〔解説〕(1)舗装道路の掘削や矢板打込みにあたっては、あらかじめ、施工予定個所周囲の表層をカツタにより切断し、施工範囲外の舗装にクラックを生じたりするような影響を、最小限にする。(2)管きょ工事においては、地盤が自立するような粘性上であっても、地表の載荷重、重機械類の衝撃、振動などにより、掘削のり面の崩壊が考えられるので、のり面の′崩壊防止のための山止めを考慮する必要がある。なお、「市街地土木工事公衆災害防止対策要綱」では、掘削深さが1・5mを超え、かつ、切取り面の土質に見合ったこう配を保ちえない場合、必ず土止め工を施し、深さが4mを超える場合は、くい、矢板等を打設して土止め工を行なうとしている。００に“2章施エー般85(3)床付け面の掘削にあたっては、機械掘削では地山を乱し、平たんな床付け面の施工ができないので、人力によりていねいに行なう必要がある。に)管きょの継手の施工が不完全な場合、地下水が多量に管内に浸入しやすい。特に管きょ周囲の土質が、砂混じりの軟弱な粘性上の場合は、土砂を引き込み、地盤沈下を生じたり、管内に土砂を堆積し、管きょの流下能力を低下させたり、ポンプ場の揚水能力、あるいは処理場の計画処理能力に影響を及ぼしたりする。したがつて、管の継手は十分差し込み、日地をていねいに仕上げ、水密性、耐久性のあるものとしなければならない。(5)矢板、支保工は大きな土圧を受けているので、埋戻し前に矢板を引き抜くと、矢板背面の地盤のゆるみや地盤沈下を生じやすく、周辺の路面、家屋、地下埋設物への影響を生じる場合が多い。

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